ネイティブが『ポレポレ英文読解』を読むと…

ポレポレ英文読解プロセス50

Frank talks between an adolescent and his parents often reveal that…(後略)

『ポレポレ英文読解プロセス50』例題1

このポレポレの例題1(この英文は学研の『英文読解問題精選』の問題4にも収録されている)を、先日ネイティブにモデルリーディングをお願いしたところ、
「”Frank talks”は変だ、”Frank discussions”に改めるべきだ」と指摘された。

ネイティブでもFrankを主語、talksを動詞、と取ってしまいまぎらわしいからかな、と思ったら違った。
構文を取るのが難しくなるからではなく、単語の使い方が違うという(煽りタイトル失礼…)。

彼がいうには「複数形の“talks”はシリーズ物の講義や政治的な会談などを意味するのでここで使うのは変だ。
『腹を割った話し合い』を意味する”Frank discussions”に改めるべきだ」と。

なるほど、自分がどんなときに複数名詞のtalksを使っているかを思い起こすと、確かに「会談」とか「調停」とか、堅いニュアンスの場合だ。単数や不可算のtalkは軽いイメージだが、複数だと堅いイメージの意味になる。

Oxford Advanced Learner’s Dictionaryで複数形のtalksを見てみると次の通り。

talks [plural] formal discussions between governments or organizations

Oxford Advanced Learner’s Dictionary

ウィズダム英和辞典でも次の通り。

talk
〚~s〛(政府・組織などによる正式の)会談, 交渉
▷hold peace talks 和平会談を開く.

 

件の英文の出典は日大だけど、ノンネイティブが書いた英文なのか、問題作製者が英文を難しくするために”talks”に変えたのか、前後の文脈があれば問題がなかったのか、不明です。

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